塗り壁を検討し始めると、「漆喰(しっくい)」「珪藻土(けいそうど)」といった言葉を目にするようになります。どちらも自然素材の人気の塗り壁材ですが、性質や見た目には違いがあります。この記事では、漆喰と珪藻土のちがい、それぞれの向き・不向き、そして塗り壁材の選び方を、はじめての方にもわかりやすくご説明します。
漆喰とは?
漆喰は、消石灰(しょうせっかい)を主原料とした塗り壁材です。日本では城郭や蔵の壁などに古くから使われてきました。強いアルカリ性のため、カビや菌が繁殖しにくく、白く美しいツヤのある仕上がりが特徴です。調湿性もあり、時間が経つほど硬く丈夫になっていく、耐久性の高い素材です。
珪藻土とは?
珪藻土は、植物性プランクトン(珪藻)の化石が堆積してできた土を原料とする塗り壁材です。無数の細かな穴があり、湿気を吸ったり吐いたりする調湿性と、においを吸着する消臭性にすぐれています。マット(つや消し)なやわらかい質感で、ぬくもりのある空間に仕上がります。バスマットの素材としても知られる、あの珪藻土です。
漆喰と珪藻土のちがい
- 見た目——漆喰はなめらかでツヤがあり、白く上品。珪藻土はマットでやわらかな質感
- 調湿性——どちらも調湿しますが、穴の多い珪藻土のほうが吸放湿は高め
- 防カビ・耐久性——強アルカリ性の漆喰はカビに強く、経年で硬くなり長持ち
- 汚れ・補修——珪藻土は表面がやや脆く、汚れが付くと落ちにくいことも。漆喰は拭き取りやすい
どちらが優れているというより、求める見た目や性能によって向き・不向きがあります。「白くすっきりした壁がよい」「水回りの近くで使いたい」なら漆喰、「調湿・消臭をとくに重視したい」「やわらかな質感が好み」なら珪藻土、といった選び方が目安になります。
塗り壁材を選ぶときのポイント
塗り壁材を選ぶときは、素材の性質だけでなく、使う場所や下地の状態も大切です。日当たりや湿気の多い場所、汚れやすい場所など、環境によって向く素材は変わります。また、既存の壁の上から塗るのか、下地からつくるのかによっても、工程や費用が変わってきます。カタログの色見本だけで決めず、実際に塗ったサンプルで質感や色を確かめることをおすすめします。
塗り壁は、材料の良さを引き出せるかどうかが職人の腕にかかっています。私たちは、下地づくりからていねいに手を掛け、素材ごとの性質を活かした仕上げを心がけています。塗り壁材の選び方でお悩みの方は、匠左官へお気軽にご相談ください。仕上げの見本をご確認いただけます。現地調査・お見積りは無料です。
